孵化した幼虫は、2種類の方法で飼育しています。
一つは、水槽による飼育です。60㎝水槽に底面濾過器を設置し、砂利(大磯砂と珊瑚石などを混ぜてます)を入れ、カワニナとそのエサである「イヌブナ」の葉を入れています。キャベツでも白菜でもいいんですが、夏はとくにすぐドロドロになって、水が汚れるので、腐りにくいイヌビワの葉っぱを使っています。イヌビワは、校内にたくさん生育しています。カワニナは孵化の1ヶ月前から飼育し、孵化幼虫が食べられるカワニナの稚貝を、たくさん産ませています。写真でも葉に付着した稚貝が見られます。もちろんカワニナの補充もしていきます。
この水槽の中に、2000~3000匹の孵化幼虫を入れています。(本当は、2000匹くらいがいいのですが……)
これまでこの方法では、夏の水温上昇が一番の課題でした。ホタルの幼虫は、低温には強いですが、32℃くらいを超すと死んでしまいます。しかし、生物室はエアコンもなく、室温が40℃くらいになります。そこで今までは、できるだけ頻繁に(毎日or一日に2回)水を半分替え、扇風機を回していましたが、それでもきびしい状況でした。今年は、写真のような水槽用の冷却器(一台2万円くらい)がセッティングできました。これを使うと、5℃~7℃くらい水温が下がるので、30℃を超すことがなくなりました。今のところなかなか良いです。
もう一つはバットによる飼育ですが、それは次回に・・・
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